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カナダの光熱費の平均と節約方法|都市別の料金相場と注意点
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留学やワーホリで長期的にカナダに滞在することになった際、固定費として光熱費がいくらくらいかかるのか気になりますよね。カナダで物件を探す際は家賃だけでなく、毎月の光熱費(Utilities)の負担も考慮する必要があります。特に、冬の寒さが厳しい地域では暖房代がかさみ、思った以上に高額になることもあります。
「カナダの光熱費ってどれくらい?」という疑問に答えるべく、平均額から都市別の相場、節約術や契約時に確認すべきポイントまでまとめてご紹介します!
目次
1. カナダの光熱費の基本
① カナダの光熱費の種類
カナダで発生する主な光熱費は以下の通りです。
- 電気代(Electricity):冷暖房や家電の使用に関わる。
- ガス代(Gas):暖房や給湯に使用される(BC州など一部の地域では電気暖房が主流で、ガス代がかからない場合もある)。
- 水道代(Water):飲料水・シャワー・洗濯など。
- インターネット・通信費(Internet・Phone plan):Wi-Fiやデータ通信。
- ゴミ処理代(Garbage Collection):家賃に含まれることが多いが、一軒家の場合別途かかる場合もある。
契約する賃貸やシェアハウスによっては、これらの費用の一部または全額が家賃に含まれていることもあります。契約時に「光熱費込み(Utilities Included)」の物件かどうかを必ず確認しましょう。
2. カナダの光熱費の都市別比較
①光熱費の平均額
以下の表は一般的なアパート(85平米)で家族で住む場合の都市別の光熱費*2です。一人暮らしの場合はこの半分くらいになると思います。
都市 | 基本*1 | 携帯代 | インターネット代 | 合計(月額) |
---|---|---|---|---|
バンクーバー | 120C$ | 60C$ | 80C$ | 260C$ |
トロント | 170C$ | 50C$ | 70C$ | 290C$ |
モントリオール | 100C$ | 50C$ | 60C$ | 210C$ |
カルガリー | 290C$ | 60C$ | 80C$ | 430C$ |
ウィニペグ | 210C$ | 60C$ | 80C$ | 350C$ |
カルガリーとウィニペグは冬季(11月~3月)がとても寒いため、冬の電気代・ガス代が高くなります。一方夏はここまで高くはなりません。
*1電気代、暖房代、冷房代、水道代、ゴミ処理代を含む料金です
*2numbeo を参考にしています
②地域ごとの違い
広大なカナダは住む地域によってかかる光熱費にそれぞれの特徴があります。
バンクーバー(BC州) | 温暖な気候により暖房コストが低め。 |
トロント(ON州) | 電気代・暖房費ともにやや高め。 |
モントリオール(QC州) | 水力発電中心で電気代が最も安い |
カルガリー(AB州) | 冬の寒さが厳しく、ガス暖房代が高額になる。 |
ウィニペグ(MB州) | 電気料金は比較的安いが、冬の寒さが厳しく、暖房費が増える。 |
3. カナダで光熱費を抑える方法
① ガス代の節約方法
- 暖房の設定温度を調整する:冬は、在宅時20〜22℃、外出時は 16〜18℃ に設定すると節約になる。
- 断熱対策をする:暖房費を抑えるために窓やドアの隙間を塞いだり、厚手のカーテンを使用したりして冷気を遮断。
- オフピーク時間に電気を使用する:電力会社によっては、深夜や早朝の電気料金が安く設定されている。
② 電気代の節約方法
- LED電球を使用する:消費電力が少なく、長持ちするため経済的。
- エネルギー効率の良い家電を選ぶ:省エネ家電を使う。オーブンよりも電子レンジや電気ポットを活用する。
- 電力会社の時間帯別料金プランを利用する:ピーク時間(昼・夕方)は電気代が高いので、洗濯機や食洗機は夜間や週末に使うのが節約のコツ。
- コンセントをこまめに抜く:使っていない家電があったらコンセントを抜いて無駄な電気代を削減しましょう。
③ 水道代の節約方法
- シャワーの時間を短縮する:シャワーは10〜15分程度に抑え、流しっぱなしにしない。
- 節水型のシャワーヘッドに交換する:節水型のシャワーヘッドに交換すると、40〜50%の節水になる。
- お湯の使用を減らす:洗濯はコールドウォッシュ(Cold Wash)設定にする。食器はまとめて洗い、すすぎの際は水を流しっぱなしにしない。
④ インターネット・通信代の節約方法
カナダのインターネットは比較的高額なため、適切なプランを選ぶことで節約できます。
- プロモーションを活用する:新規契約時に割引キャンペーンを実施していることが多い。
- シェアWi-Fiを活用する:シェアハウスなどではルームメイトと共有するとコストを削減可能。
- 不要なオプションをカット:テレビチャンネルや固定電話が不要なら削減する。
- プランを見直す:データ無制限プランが必要か検討する。(使用量が少なければ、安いプランに変更)
4. 賃貸契約時に光熱費について確認すべきポイント
① 光熱費が家賃に含まれているかどうか(Utilities Included)
一般的にシェアハウスは光熱費込みの物件が多いですが、一軒家やタウンハウスは光熱費が別になっていることが多いです。家探しのサイトには記載欄もあり事前に確認できますが、内見時にはオーナーに確認することをおすすめします。
- Utilities Included(光熱費込み):家賃に電気・水道・ガス代が含まれる。
- Utilities Not Included(光熱費別):別途、自分で支払う必要がある。
カナダでは冬の暖房費がかさむため、光熱費、特に暖房費込みの部屋や物件は出費を抑えることができるメリットがあります。
② 光熱費の支払い方法
通常、以下の方法で支払いを行います。
- オンラインバンキング(E-Transfer):カナダのほぼすべての銀行が対応。
- クレジットカード払い(一部のプロバイダーのみ対応)。
- 自動引き落とし(Pre-Authorized Payment):支払い忘れを防ぐためにおすすめ。
※コンドミニアムでは、管理会社を通じてまとめて請求される場合もあります。
③ 退去時の注意点
- 光熱費の最終精算を確認する:退去前に、電気・ガス会社に連絡してアカウントを閉鎖。
- 未払いがあると信用スコアに影響する:支払い遅延があると、将来の賃貸契約やクレジットカード発行に影響する可能性がある。
- 新居に移る際は光熱費の契約を切り替える:引っ越し後すぐに使えるよう、事前に申し込みを行う。
まとめ
カナダの光熱費は、住む地域や季節によって大きく変動します。特に冬場は暖房費がかさむため、しっかりと節約対策を行うことが重要です。
- 都市ごとに光熱費の相場を把握し、予算を立てる。
- 光熱費込みの物件を選ぶと、コストの管理がしやすい。
- 電気・ガス・水道代を節約する工夫を取り入れる。
- 契約時に光熱費の支払いルールを明確にしておく。
これらのポイントを押さえ、快適で経済的なカナダ生活を送りましょう!
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